仕事術

書評・レビュー『すごい心理学』から学んだ仕事に活かせる心理学5選

こんにちは、ビジネスに活かせる心理学を学びたいいちまりです。

たいていの仕事は人と接しますので、仕事に心理学を活かすことができれば、きっと人間関係に悩むことは少なくなるでしょう。

また、相手の心理を押さえて営業活動をしたら、どんどん成果を上げることができるようになるかもしれません。

そんなことを思い大学の時に心理学を専攻したことがある私ですが、講義では専門用語が飛び交っていて、「なんか、つまらない。」そう感じたのを覚えています。

あれから十数年。

何気なく本屋で『すごい心理学』を手に取って、びっくりしました。

なぜなら、まえがきに

「心理学をぜひ学んでみたい!!」と考えている人は、たくさんいるでしょう。
けれども、せっかく興味を持って心理学の入門書を何冊か購入してみたのに、読んでみると「なんだかちっとも面白くないな……」という思いにとらわれたこともあるのではないかと思います。
大学に入学して、心理学を学び始めたころの私がそうでした(笑)。

という記載があったから。

いちまり
いちまり
まさに私のことじゃん(笑)これも何かの縁。読んでみよ!

ということで、本記事は心理学者、内藤誼人よしひと氏の著書『すごい心理学』の書評・レビュー記事です。

いちまり
いちまり
さらに、本の中から、特に仕事で使えると感じた心理学を5つを書いていきます。

『すごい心理学』の概要

内藤誼人著書「すごい心理学」

一文で書くと「生活に身近なテーマを基に、論文を引用しながら心理学の知識を紹介してくれる本」です。

紹介してくれる心理学の知識は、88例と大変豊富。

心理学の知識が幅広く紹介されているので

  • へー!知らなかった
  • これは面白い研究だなあ
  • 人間に心理ってこうなんだ

という気づきが必ずあるはずです。

ただし、あとがきに

あまり構成にはこだわらず、とにかく幅広い心理学の領域からデータをかき集めて、雑多なごった煮のようにして出来上がったのが本書です。

と記載されているように、「使える知識」「使えない知識」が混在しています。

例えば、ビジネスシーンに活かせる心理学テクニックを勉強したいと思って、この本を購入したとしましょう。

目次にある題目のうち、「自分のパフォーマンスを上げる条件」というテーマは、ビジネスシーンにも役立ちそうな心理学ですが、一方で「水着の自分を見た後の女心」というテーマはどう考えてもビジネスには役立ちそうもありません。

つまり、「あるシーンで活かせる心理学を学びたい」というように、目的をもって心理学を勉強しようと考えている場合は、情報の取捨選択をする必要があります。

とはいえ、生活の身近なテーマを取り上げてわかりやすく心理学を紹介してくれていますし、根拠もはっきりと書かれているので、心理学に初めて触れる場合は、とても勉強になる本だと思います。

『すごい心理学』から学んだ仕事に活かせる心理学5選

私が「すごい心理学」を購入した理由は、「ビジネスシーンで何か活かせる心理学テクニックがないかな」と思ったから。

この本を読んで、参考になると思った例を5つに絞りましたので、ご紹介したいと思います。

仕事ができる人は軽いカバンを持つ

意外だったのは、仕事ができる人ほど軽いカバンを持つということ。

漠然とですが、仕事ができる人ほど、いつでも取り出せるように仕事の資料や書類をカバンに入れているイメージがありました。

本によると「人間の心は、身体の影響も受けている」ため、軽いカバンを持っているほど気分が軽やかなんだとか。

つまり、重い荷物を背負った人は、軽い荷物を背負った人より、目の前のハードルが高く感じるということなんです。

私の実体験ですが、今思えばIT会社に勤めていた時、顧客先に旅行でも行くのかというくらい大きなカバンを手に訪問していたことがあったのですが、毎日気分が優れず、辛く感じていた時期がありました。

移動中も大汗をかいていましたしね。

ところが、訪問に持っていく資料を電子化して、スリムなカバンで訪問するようになってからは、心身ともにスッと負担が減ったような気がしたのを覚えています。

重い荷物を背負っていると、心も重くなり、本来のパフォーマンスを発揮できなくなるのでしょう。

いちまり
いちまり
日々の出社や、お客さんへの訪問で気分が落ち込む人は、思い切って軽い荷物にすると、心も軽くなって良い結果が出るかもしれませんよ。

思い込みで頭が良くなる

薬の服用に関する「プラシボ効果」と呼ばれる現象があるので、思い込みで頭が良くなるという現象も不思議ではありません。

プラシボ効果とは

効き目ある成分が何も入っていない薬を服用しても、患者さん自身が、自分が飲んでいる薬は効き目があると思い込むことで、病気の症状が改善することがある。この効果をプラシボ効果という。

でも、思い込みで頭が良くなるということが科学的に証明されているのですから、心理学って面白いな、と改めて思いました。

思い込みで頭が良くなることを証明した実験は以下のとおりです。

米国スタンフォード大学のバーバ・シップは、125名の大学生に実験参加を要請し、「このドリンクを飲むと、頭が冴えてくるんです」と、エネルギードリンクを飲ませました。
(中略)
すると、高い価格のエネルギードリンクを飲んだグループでは、解いたパズルの数の平均は9.7で、安いエネルギードリンクを飲んだグループでは6.75でした。

引用:すごい心理学

もし、仕事で大事な会議を控えているのなら、自分の頭を活性化するために、いつもより高価なエネルギードリンクを飲むと良いかもしれませんね。

さらに会議に不安を感じるようなら、先ほどの心理学テクニックと組み合わせて、軽い荷物で出勤すると、心の対策としては万全かもしれません。

相手に行動させるためには「テイク」が必要

本書では「犬の落とし物(便)を飼い主に拾わせるためには」という題目で紹介されていた心理学です。

犬の落とし物を拾わせるためには、「犬の落とし物を持ち帰りましょう」看板を設置しても意味は無いとのこと。

ではどうしたらよいかというと、「こちらの袋をどうぞ」とゴミ袋を手渡すと効果抜群なんだとか。

しかも、看板を設置した時と比べると、拾う人の確率は以下のように明らかな数値の違いが表れました。

  • 看板を設置した場合➡6%の飼い主が犬の落とし物を拾う
  • 袋を手渡した場合➡82%の飼い主が犬の落とし物を拾う

このことから「他人を行動させるには、行動するためのハードルをめいっぱい低くしなければならない」ということがわかりますよね。

単なる呼びかけでは不十分で、あと一歩で行動できるところまで、こちらから積極的な働き掛けをしなければいけません。

いちまり
いちまり
ギブアンドテイク、という言葉がありますが、相手に行動を求めるには、とにかくテイクが必要だということを学びました。

誰もが「自分は平均以上」「自分だけは絶対に大丈夫」と思っている

働く上で気を付けなければならないのは、無意識のうちに「自分は大丈夫」と過信してしまうことですね。

本では、自動車運転のスキルを例に、「自分は平均以上である」と考える心理学を紹介していました。

アメリカの学生の93%、スウェーデンの学生の69%は、「自分は平均以上の技術を持っている」と答えたのです。

引用:すごい心理学

会社にも「自分は平均以上」「自分だけは絶対に大丈夫」て思っている人っているじゃないですか。

例えば、人の失敗を笑う同僚ですね。

でも、その人にだって失敗が起こる可能性はあります。失敗しない人間なんていないんですから。

慢心していると、いつか大きな失敗をすることにもなりねません。

また、謙虚にしていないと、周りの評判や信頼を得ることはできません。

なので、「自己過信はほどほどに」ということを頭の片隅にでも入れておくことが大切だと感じました。

大勢の前で話すときに緊張をほぐす方法

数十人、数百人という人を前にスピーチする時は、緊張するものですよね。

私にも説明員の経験がありますが、始まる前まではどうしても緊張してしまうものです。

本では、大勢の前で話すときに緊張をほぐす方法が書いてありましたが、根拠が明確なので、参考になりました。

結論から言うと、大勢の前で話をする際には、「前列に座っている人を対象には話しかけるのが良い」ということです。

なぜなら、やる気のない人ほど後ろに座りたがり、やる気がある人ほど前列に座る傾向にあるからです。

後ろの人を対象に話すと、そもそも話を聞く気が無いので、興味がなかったりつまらなそうな顔をしていることが多いんですね。

なので、話の序盤で後ろの人の態度を見てしまうと、パニックになりかねません。

いちまり
いちまり
大勢の前で話すのが苦手だなという人は、前列の人に話しかけるように話すようにしましょう。

『すごい心理学』から学んだ仕事に活かせる心理学5選|まとめ

『すごい心理学』から学んだ仕事に活かせる心理学5選

  • 仕事ができる人は軽いカバンを持つ
  • 思い込みで頭が良くなる
  • 相手に行動させるためには「テイク」が必要
  • 誰もが「自分は平均以上」「自分だけは絶対に大丈夫」と思っている
  • 大勢の前で話すときに緊張をほぐす方法

本記事では、『すごい心理学』の書評・レビュー記事を書きました。

さらに、『すごい心理学』から学んだ仕事に活かせる心理学5選をまとめてみました。

本記事で書いたとおり、『すごい心理学』には幅広く心理学の知識が紹介されています。

1例が簡潔でわかりやすく紹介されていてサクッと読めるので、心理学に初めて触れる人はもちろん、仕事などのすきま時間に心理学を学びたい人にもおすすめです。