ランニング中にあると便利なのがスマートウォッチ。
距離の計測やタイムの測定だけでなく、お気に入りの曲を再生して音楽を聴きながら走ることもできます。
私が愛用しているスマートウォッチは、AirPodsと親和性が高いApple Watch Series 3なんですが、
先日、Apple Watch Series 5と同じシステムパッケージを採用し、パフォーマンスにも配慮されたApple Watch SEが発売されました。


税抜30,000円で入手できる手軽さを実現しつつ、Apple Watch Series 3よりも性能・機能ともに大きく上回っています。
ということで本記事では「【Apple Watch SE/Series 3比較レビュー】実用してわかった外観・機能の違い【評判・口コミ】」について書いていきます。
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Apple Watch SEとSeries 3の違い
Apple Watch SEとSeries 3の違いを比較表にまとめてみました。
製品名 | Apple Watch SE![]() ![]() | Apple Watch Series 3![]() ![]() |
---|---|---|
モデル | GPS + Cellular/ GPS | GPS |
価格(税抜) | 34,800円/ 29,800円 | 19,800円 |
ディスプレイサイズ | 44mm【368 x 448ピクセル】/ 40mm【324 x 394ピクセル】 | 42mm【312 x 390ピクセル】/ 38mm【272 x 340ピクセル】 |
耐水性能 | 50m泳げる耐水性能 | |
素材 | アルミニウム | |
カラー | シルバー/ スペースグレイ/ ゴールド | シルバー/ スペースグレイ |
チップ | S5 SiP(64 bit dual core) | S3 SiP(dual core) |
本体容量 | 32GB | 8GB |
常時表示 | × | × |
GPS | ○ | ○ |
ファミリー共有設定 | ○(GPS + Cellularモデル) | × |
Siri | ○ | ○ |
通信方式 | LTE(GPS + Cellularモデル)/ Wi-Fi/ Bluetooth 5.0 | Wi-Fi/ Bluetooth 4.2 |
センサー等 | 光学式心拍センサー/ 加速度センサー(転倒検出対応)/ 環境光センサー/ ジャイロスコープ/ 常時計測の高度計/ コンパス | 光学式心拍センサー/ 加速度センサー/ 環境光センサー/ ジャイロスコープ/ 高度計 |
Apple Watch SEとSeries 3の大きな違いは、Series 3はGPS + Cellularモデルが廃盤になってしまったこと。
LTEを使用しインターネットに接続できなくなってしまったので、Series 3で通信を行うためには以下のどちらかの環境が必要になります。
- Wi-Fiが接続できる環境であること
- 手元にiPhoneがあること
iPhoneを持たずにランニングするなど、上記以外の環境でApple Watch単体で通信をしたい場合は、Series 3は選択肢から外れることになります。
他にもApple Watch SEとSeries 3には違いがたくさんあります。一つ一つ細かく説明していきますね。
Series 3より広い画面表示
外観も大きく違います。
Apple Watch SEが「40mm」「44mm」のディスプレイサイズから選べるのに対し、Series 3はひとまわり小さい「38mm」「42mm」からのチョイスとなります。
製品名 | Apple Watch SE![]() ![]() |
Apple Watch Series 3![]() ![]() |
||
サイズ | 40mm | 44mm | 38mm | 42mm |
寸法 | 40 x 34mm | 44 x 38mm | 38 x 33mm | 42 x 36mm |
解像度 | 324 x 394 | 368 x 448 | 272 x 340 |
312 x 390 |
また、Apple Watch SEはSeries 6と同様にベゼル(縁の部分)がSeries 3より狭くなっており、全体的に広く表示されるディスプレイ仕様です。

注目すべきは解像度の違い。
Apple Watch SEは40mmで324×394ピクセルに対し、Series 3はそれより大きいケース42mmを選択しても312×390ピクセルと表示領域が狭いんですよね。
つまりApple Watch SEはベゼルが狭いことによって、小さいサイズを選んでも表示領域が大きいというメリットがあります。
S5 SiP採用でSeries 3より最大2倍高速
Apple Watch SEはSeries 5でも採用されたチップ「S5 SiP」が採用されています。
このチップは、Series 3で使用されている「S3 SiP」よりも最大で2倍高速になっているといわれています。
実際にApple Watch SEの速さを体感すべく、最新バージョンのwatchOS 7に両機種を更新し、デジタルクラウンを押してみました。

ところがなんと、ほぼ同じくらいの速度でしたw
若干Apple Watch SEの方が早いのが体感できるくらいですね。
watchOS 7にすることで、機種に関わらず動作速度が高速化されるので、Series 3でもストレスなくサクサク使用することが可能になったんですよね。
しかしSeries 3のOSの更新については気になる点が…。
Appleのフォーラムに書かれたユーザー投稿などによると、Series 3にwatchOS 7をインストールすると1日に何度も再起動するようになったり、バッテリーの消耗が激しくなるといった不具合が報告されています。
これこれ!マジで困ってる。SE注文してるけど、そのきっかけになった。
「Apple Watch Series 3」、一部ユーザーより「watchOS 7」で再起動が頻発する不具合が報告される https://t.co/5YJb8zRWS9
— 俊之助(としのすけ)@福岡 (@SmdToshi) September 27, 2020
Series 3は現在でもAppleからサポートされているとはいえ、2017年に発売され早くも3年が経とうとしています。
数年前の部品や機器を使用していることもあり、予想できないような症状が発生してしまっていると考えられています。
なので、これからもOSがアップデートされていくことを考えると、近年のコンポーネントを使用しているApple Watch SEを選択しておいた方が、高速かつ安定した利用ができるので無難かなという印象です。
Apple Watch SEは豊富な文字盤が使える
Apple Watchは全シリーズ共通して好みの文字盤を選択し、メインカラーなどカスタマイズすることが可能です。

ところが、Series 3はディスプレイの表示幅が狭いことにより、Apple Watch SEよりも使える文字盤がかなり少ないんですよ。
例えばわたしがApple Watch SEでよく設定する以下3つの文字盤。
その全てがSeries 3では使えません。



Series 3で使える文字盤はシンプルなデザインに限られるので、Apple Watchの顔とも言える文字盤のおしゃれを楽しみたい人は、Apple Watch SEの方がおすすめです。
電子コンパスを搭載
Apple Watch SEではSeries 5以降の機種と同様に電子コンパスが内蔵されています。
一口にコンパスと言っても、東西南北の方向を示すだけではなく、緯度、経度、傾斜、高度を確認することが可能です。

また、この電子コンパスの内蔵により、Apple Watch SEではマップ上で自分が向いている方向が表示されるようになっています。
スマホでは当たり前の機能でしたが、Apple WatchではSeries 5から搭載された機能です。
なので、Series 3ではマップをみても自分がどっちの方向を向いているのかわかりません。

より安定したBluetooth接続
Apple Watchで音楽を聴きたい時は、Bluetoothによりワイヤレスイヤホンやスピーカーに接続する必要があります。
このBluetoothのバージョンがApple Watch SEでは最新のバージョンとなりました。
製品名 | ![]() ![]() ![]() |
Apple Watch Series 3![]() ![]() |
通信方式 | Bluetooth 5.0 | Bluetooth 4.2 |
Bluetooth 5.0は4.2よりも、通信範囲と転送速度が大幅に改良されています。
Bluetooth 4は屋外で半径50メートル、屋内で半径10メートルの範囲で通信可能で、あまり便利とは言えませんでした。対するBluetooth 5は、屋外で半径200メートル、屋内で半径40メートルの範囲で十分通信できます。
Apple Watch SEの方が安定して他のデバイスと接続できるようになり、使いやすさがアップしました。
どちらも常時表示Retinaディスプレイではない
Series 3のディスプレイは常時表示に対応していません。
ではApple Watch SEはどうかというと…残念ながらこちらも非対応となりました。

Apple Watch SEに常時表示機能があれば完璧だったんですが…。
常時表示ができるSeries 5以上のApple Watchと差別化を図ったということでしょう。
とはいえ、常時表示は「あればいいな…」という程度の機能で、なくてもそこまで不便ではありません。
腕の角度を変えるだけで、サッとディスプレイ表示させることが可能です。

大きく利便性を損なうほどではないので、どうしても常時表示させたい人以外は、Apple Watch SE、Series 3どちらでも問題ないと思いますよ。
Apple Watch SEとSeries 3のどちらがおすすめ?評判・口コミ
Apple Watch SEとSeries 3のどちらを購入しようか迷ってる人に、参考になりそうな評判・口コミをTwitterから拾ってみました。
概ね、Series 3よりもSEの購入を検討している人の方が多かったです。
一部、最低限の機能と安さを求めてSeries 3を購入する人もいましたが、ディスプレイサイズや文字盤の豊富さを考慮すると、Apple Watch SEがおすすめですね。
今Apple Watch Series 3を買うのは、やめてほうがいいと思います。 3買うならSE金額足してでもSEな気がする
3のベゼル気になるしね!— Apple・jordan好き (@jordan_7535) October 1, 2020
Apple Watchが3からSEになった。文字盤が大きくなったので,字が見やすい。
— Ryouhei W. (@panda_lib) October 5, 2020
SE一択だと思います。3はスクリーンサイズが小さいので、文字盤が旧タイプになってしまいます。私は4使っていますが、今回買い替えはありません。4見つかればお勧めです。
— yuzuriha (@yuzurx7) September 29, 2020
SuicaとWalletくらいしか使わんだろうし良ければSE買い換えればいいやという気持ちでApple Watch Series 3買っちゃった明日届く楽しみ🥺
— くま (@teddysaan) September 30, 2020
以前Apple Watchチェックした時5〜6万円したが、いまや新品でも旧モデルなら1万円台で買える時代。初代モデルの中古品だと1万円以下もある。ただし初代はOSアップデート不可。現行販売されているseries 3もOSアップデートで不具合報告あり。コンパスは5以降とseに搭載。常時計測高度計は6とseに搭載。
— 10BCG (@10bcg) October 2, 2020
Apple Watch SEとSeries 3比較レビューまとめ
本記事では「【Apple Watch SE/Series 3比較レビュー】実用してわかった外観・機能の違い【評判・口コミ】」について書きました。
Apple Watch SEとSeries 3の違いは以下のとおりです。
- SEはSeries 3よりサイズが大きい
- SEはSeries 3よりよりベゼル(幅)が狭いので広く表示される
- SEはSeries 3より高速かつ大容量
- SEはSeries 3より文字盤が豊富
- SEはSeries 3より安定したBluetooth接続
- SEはゴールドカラーを選択可能
- SEはGPS + Cellularモデルがある
- SEはSeries 3より電子コンパスなど機能が多い
書き出してみると、どちらも安く購入できる機種であるとはいえ、性能・機能に多くの違いがあることがわかります。
価格差は約1万円。
1万円で上記の項目が改善されると考えると、Apple Watch SEの方がおすすめできる機種です。
Apple Watch選びの一助となれば幸いです。