電子書籍を読めるKindleとFireタブレット。どちらがおすすめか気になる人も多いのではないでしょうか。
本記事では、両機種を保有している著者が9つの項目を徹底比較することで、KindleとFireタブレットのどちらがおすすめか結論付けました。
電子書籍リーダー選びの参考にご覧ください。
Kindle Paperwhiteヘビーユーザーのいちまりです。
電子書籍リーダーといえば「Kindle」が有名です。
他にも電子書籍を読む方法としては、スマホなどの端末でKindleアプリを使用する方法がありますが、
最近では、その中でもAmazonが販売するタブレット端末「Fire」による読書も捨てがたいと感じています。
なぜなら、Kindleではできないカラーでの読書ができるため雑誌や漫画の読書に優れており、加えて6,000円以内で買えるほどコスパがいいからです。
とはいえ、本物の紙のような読み心地で、目の疲れに配慮されたKindle端末はやはり秀逸。
逆に、FireにあってKindle端末にはないメリットもあるよ!
そんなわけで本記事では「Kindle PaperwhiteとFire 7どちらが本を読みやすい?9項目を徹底比較!」について書いていきます。
タップできる目次
Kindle PaperwhiteとFire 7を徹底比較

Kindle端末の中でもコスパがよく人気が高い「Kindle Paperwhite」ととほぼ同一サイズのタブレットである「Fire 7」を9つの視点から比較していきますね。
※本記事の比較結果表にジャンプします。
1.外観と重さを比較
Kindle PaperwhiteとFire 7の外観仕様は以下のとおりです。
仕様 | Kindle Paperwhite | Fire 7 |
本体サイズ | 167 mm x 116 mm x 8.18 mm | 192mm x 115mm x 9.6mm |
ディスプレイサイズ | 6インチ | 7インチ |
重さ | 182g |
286g |
並べてみるとご覧のとおりのサイズ感。左がKindle Paperwhite、右がFire 7です。

横幅こそほぼ同じですが、Fire 7の方が縦に長く仕上がっています。
若干ですが、厚さもKindle PaperwhiteよりFire 7の方が上回っています。

Fire 7はKindle Paperwhiteよりも約100gほど重く、比べてみるとずっしり腕に重みがのしかかります。

Kindle Paperwhiteは長時間手に持ちながら本を読んでも大きな負担にはなりませんが、一方でFire 7は、Kindle Paperwhiteより縦長の形状である分、少々重さを感じます。
単純に手に持って読書するなら、Kindle Paperwhiteの方が小型で軽いので、使いやすいです。
とはいえ、Fire 7はAmazon純正カバーがスタンド機能も搭載しているので、重くて本が読みにくい場合には、自立させることで重さによる負担を減らすことができます。

2.本の読みやさすさを比較
次に本の読みやすさを比較してみます。
「小説・ビジネス書」「漫画」「雑誌」の3種で比較してみました。
なお、解像度はKindle Paperwhiteの方が高いのですが、肉眼で見ると大きな差は感じません。
仕様 | Kindle Paperwhite | Fire 7 |
カラー表示 | × | ○ |
解像度 | 300ppi | 171ppi |
小説・ビジネス書
活字はKindle Paperwhiteの方が明らかに読みやすいです。

Kindle Paperwhiteはディスプレイ上に文字が電子的に表示されているのに、紙の本を読んでいるかのような錯覚を覚えます。
ディスプレイの光の反射も抑えられており、心地よい読み心地です。

一方でFire 7の読み心地は、スマホやiPadなどのタブレットを使っているのと同じ感覚なので、Kindle Paperwhiteのような心地良さはありません。
ディスプレイに光が反射してしまうのも気になります。

漫画
漫画はFire 7の方が読みやすいです。

Fire 7の方がカラー表示か可能である分、白黒であっても濃淡がはっきりしています。
それに、表紙や挿絵はカラーなので、Fire 7の方がキャラクターデザインの細かな表現や迫力が伝わってきて良いですね。

雑誌
雑誌は圧倒的にFire 7の方が読みやすいです。

基本的に雑誌はカラーであることが多いので、電子書籍で雑誌を読みたいならFireがおすすめです。

それに、雑誌は文字が小さいので、拡大表示して文章を確認する機会が多くなりますが、Kindle Paperwhiteは拡大表示する際、遅延が発生するのでストレスが溜まります。

Fire 7はスマホなどと同じように、2本の指でつまむように感覚を狭くしたり、広げたりするピンチイン・アウトで拡大縮小が可能。
遅延がほぼ発生しないので、動作もサクサクです。
3.値段を比較
値段はFire 7の方が圧倒的に安価となっています。
仕様 | Kindle Paperwhite | Fire 7 |
値段(税込) | 13,980円 | 5,980円 |
Fire 7はKindleに加え、様々なアプリを使用できるにも関わらず、1万円でもお釣りがくるほど、コスパがかなり良いタブレットです。
性能や使用感にとらわれず、とにかくコスパ重視で安い電子書籍リーダーを買いたいというなら、Fire 7一択の選択肢になるでしょう。
4.目への負担を比較
Fire 7よりもKindle Paperwhiteの方が目の疲れに配慮された端末です。
Kindle Paperwhiteは読書のために作られた端末で、直接目に光を当てないフロントライト方式を採用しており、ディスプレイの表面が照らされて間接的に光が目に入るように仕上がっています。
このため、目に優しく、長時間の読書でも疲れにくい構造になっているんです。

一方で、Fireタブレットはスマホと同様に、目の疲れや体内リズムに影響を与えるといわれているブルーライトが発生します。
Fireには、「Blue Shade」というブルーライトをブロックする機能が備わっており、ONにすることでブルーライトを軽減することも可能ですが、
ディスプレイ全体がかなり赤色っぽく加工され読みにくいので、読みやすさはKindle Paperwhiteの方が勝ります。

どうしてもFire 7でブルーライトをカットしつつ使用したいなら、高い透過性のまま50%以上のブルーライトをカットできるガラスフィルムがあるので、使用してみることおすすめします。
5.データ容量を比較
Kindle Paperwhiteは、データ容量が8GBのタイプと32GBのタイプの2種があります。
一方でFireタブレットは、16GBのタイプと32GBのタイプの2種がありますが、別途micro SDカードを挿入することで、データ領域をさらに拡張できるというメリットがあります。
仕様 | Kindle Paperwhite | Fire 7 |
データ容量 (使用可能領域) |
8GB or 32GB | 16GB or 32GB (9.4GB/23.6GB) |
拡張 | × | 512GBのmicro SDカード対応 |
とはいえ、Kindle Paperwhiteの最低サイズのデータ容量である8GB版であっても、漫画130冊、数千冊と十分な量の書籍をダウンロード可能です。
なので小説やビジネス書を中心読むならKindle Paperwhite 8GB版でも十分なデータサイズであるといえますが、
一方で、漫画を中心に読みたいなら、Kindle Paperwhite 32GB版か、データ容量を拡張できるFireタブレットの方がおすすめです。
6.データ通信機能を比較
Kindle Paperwhiteには無料で4Gを使える機種が存在します。
仕様 | Kindle Paperwhite | Fire 7 |
Wi-Fi接続 | ○ (802.11b、802.11g、802.11n ) |
○ (802.11a、802.11b、802.11g、802.11n) |
無料4G | ○ | × |
4GならWi-Fiがない室内や外出先でも、場所を選ばず本をダウンロードできます。
あらかじめWi-Fi通信できる場所で本をダウンロードするなら4Gは不要ですが、旅行中などでは割と便利です。
無料4Gを使いたいなら、Kindle Paperwhite一択になるでしょう。
7.防水性能を比較
Kindle PaperwhiteにはIPX8等級という最高峰の防水性能が備わっていますが、残念ながらFireタブレットは防水性能を備えていません。
仕様 | Kindle Paperwhite | Fire 7 |
防水性能 | ○ IPX8等級 |
× |
Kindle Paperwhiteは特にケースに入れなくても、そのままお風呂に持っていって読書を楽しめます。
実際に端末に水をかける実験をしましたが、操作性に影響はありませんでした。

一方でFireタブレットは防水性能がないので、風呂場に持ち込むことはできません。
風呂場に持ち込むなら、別途防水ケースが必要になるのでご注意ください。
8.バッテリー性能を比較
Kindle Paperwhiteは1回の充電で数週間利用できる桁外れのバッテリー性能を有しています。
仕様 | Kindle Paperwhite | Fire 7 |
バッテリー持ち | 明るさ設定10、ワイヤレス接続オフで1日30分使用した場合、1回の充電で数週間利用可 | 最大7時間 |
一方で、Fire 7は一回の充電で最大7時間使用できるバッテリー性能です。
スマホと同じように充電をこまめに行う必要はありますが、どちらも読書には十分なバッテリー性能といえます。
しかしながら、旅行中などではKindle Paperwhiteのバッテリー持ちは魅力的に感じます。
9.読み上げ機能で比較
Kindleアプリには読み上げ機能が存在します。
つまり、Fire 7なら本の内容を読み上げることが可能です。
仕様 | Kindle Paperwhite | Fire 7 |
読み上げ機能 | Voice Viewにより可能 ※ただし、英語のみ |
日本語可能 |
Kindle Paperwhiteにも読み上げ機能があるにはありますが、端末の言語設定を英語に設定しなければなりません。
読み上げも英語限定になるので、使用できる場面は多くありません。
Kindle PaperwhiteとFire 7はどちらがおすすめ?
ここまで、8つの項目からKindle PaperwhiteとFire 7を比較してきました。
その結果、以下のような比較結果となりました。
比較内容 | Kindle Paperwhite | Fire7 |
大きさ・重さによる使いやすさ | 勝ち | 負け |
小説・ビジネス書の読みやすさ | 勝ち | 負け |
漫画の読みやすさ | 負け | 勝ち |
雑誌の読みやすさ | 負け | 勝ち |
コスパの良さ | 負け | 勝ち |
目への負担 | 勝ち | 負け |
データ容量 | 負け | 勝ち |
通信性能 | 勝ち | 負け |
防水性能 | 勝ち | 負け |
バッテリー性能 | 勝ち | 負け |
読み上げ機能 | 負け | 勝ち |
結果 | 6勝5敗 | 5勝6敗 |
そして、各端末には以下の特徴があることがわかりました。
- 小さくて軽い
- 小説やビジネス書(非カラー)の読書に特化
- 目の疲れに配慮されている
- 無料4Gが使える
- 抜群の防水性能とバッテリー性能
- 漫画や雑誌などカラーの読書に最適
- コスパ最高。セール時なら5,000円以内
- データ容量が大きい
- 読み上げ機能が使える
- 読書以外のアプリが使える
Kindle Paperwhiteがおすすめの人

Kindle Paperwhiteがおすすめなのは、以下の人です!
- 小説・ビジネス書などカラーではない本をよく読む人
- 毎日読書するほど本を読むことが好きな人
タブレットなのに紙の本を読んでいると勘違いするような読み心地。
残念ながらカラー表示はできませんが、目の疲れに配慮されていたり、お風呂でも読むことができたり、バッテリー長持ちで充電切れの心配がなかったりと、
毎日読書する人にぴったりの電子書籍リーダーに仕上がっています。
Fire 7がおすすめの人

Fire 7がおすすめなのは以下の人です!
- 漫画・雑誌などカラーの本をたくさん読む人
- コスパ重視の人
- 読書以外のアプリも使いたい人
Kindle Paperwhiteは漫画や雑誌など、カラーの本の読書に向いていませんが、Fire 7なら問題ありません。
データサイズが重い漫画をたくさんダウンロードしても、データ容量を拡張できるので、Kindle Paperwhiteと比べるとデータ容量の心配も不要。
それに加えて、読書だけではなくゲームやAmazon prime videoなども楽しみたい人はFire 7がおすすめです。
Kindle PaperwhiteとFire 7を徹底比較まとめ
本記事では、「Kindle PaperwhiteとFire 7どちらが本を読みやすい?9項目を徹底比較!」について書きました。
小説やビジネス書の読書に最適化されているのはKindle Paperwhiteですが、雑誌などカラーの本を読みたいなら、Fire 7がおすすめです。
それでも「どちらにしようか迷う!」というなら、Kindle Paperwhiteがおすすめですね。
読書のために細かな配慮が行き届いているのが魅力。
紙の本を読んでいると錯覚するほどの読み心地なので、1つ購入して持っていても後悔することはないでしょう。
電子書籍を楽しむために、あなたに合った端末をぜひ選んでみてください。