社会人から公務員に転職したい場合、仕事をしながら勉強時間を確保しないといけないから大変ですよね。
わたしはIT企業から地方公務員に転職したのですが、転職する直前まで働いていたので、試験勉強は本当に苦労しました。
公務員試験は出題範囲が広いので、どうやって勉強したらいいか困ってしまいますが、効率良く勉強方法にはコツがあると思っています。
それは隙間時間をうまく利用すること。
これからご紹介する方法で、わたしは働きながら半年間の独学を経て、地方上級試験に合格し、係長にまでなりました。
本記事では、「社会人から公務員試験の勉強方法」のコツについて解説していきます。

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社会人から公務員試験の勉強方法

それでは、わたしが働きながら実践した公務員試験の勉強法を解説していきますね。
ちなみに、仕事をしながらということもあって、予備校には一切通っていません。
過去問のみの勉強する
公務員試験の勉強は、過去問のみで問題ないと思っています。
なぜなら、その理由は以下の2点から。
- 出題範囲が広すぎる
- 過去問と同じ説き方の問題が出される
公務員試験は、出題の範囲が広すぎます。
一般的に、どの公務員試験でも「教養試験」を通過しなければ公務員にはなれません。
その教養試験の出題科目は、ザっと細分化すると19科目もあるんです。
大分類 | 小分類 |
数的処理 | 数的処理・判断推理・空間把握・資料解釈 |
文章理解 | 現代文・英文・古文 |
社会科学 | 法律・政治・社会 |
人文科学 | 地理・歴史・思想・文学 |
自然科学 | 数学・物理・化学・生物・地学 |
専門試験はさらに15科目が追加となります。 これらを全て勉強し、過去問以外の勉強までこなすのは不可能です。 特に仕事をやりながら、限られた時間だけで勉強する社会人にとっては、ハードルが高すぎます。 また公務員試験は、過去問と同じ説き方の問題が出される傾向が強いという特徴があります。 出題範囲が広いから、完璧に全てを網羅して勉強しようとすると無理が生じます。 効率良く合格ラインに到達したいなら、過去問だけの勉強でも合格点を取ることは十分可能です。 公務員試験対策としては、一つ一つの科目を深く勉強していく必要はありません。 なぜなら、公務員試験の通過の目安は60%程度と言われているからです。 公務員試験は、100点を取る必要はないんです。 60点を如何にしてかき集めるかが重要である、ということをまず認識しておきましょう。 さらに、前述したとおり、公務員試験は最低でも教養試験を19科目勉強しなければなりません。 時間が余っているならまだしも、働きながらこれら科目を一つ一つ深堀して勉強するのは無理がありますし、効率的な勉強方法ではありません。 深く勉強する時間があるくらいなら、面接や論文対策に時間を割きたいところ。 しかも、公務員試験はマーク式なので、完璧に覚えていなくても解けるケースが多いんです。 強いて言うなら、数的処理はどの自治体も配点率が高いので、力を入れて勉強するのがいいですが、全体的には、広く浅く勉強することで問題ありません。 公務員試験は、隙間時間を上手く使えるかどうかが合格・不合格を左右します。 わたしの経験談ですが、公務員試験は出題範囲が多いので、一つ勉強したら一つ忘れていくんですよ…。 だから、定期的に復習をして知識を定着させることが大切です。 とは言え、ただでさえ勉強しなければならない範囲が多いのに、復習する時間なんて確保できないですよね。 だからこそ通勤中、食事中、昼休み、就寝前などなど、隙間時間を使って復習することが良いんです。 ちなみにわたしの場合は、ニンテンドーDSのソフトを使って隙間時間に復習をしていました。 ただし、最近では公務員試験対策のゲームが販売されていないので、内容が古くなっているから、いまいちですね。 なので、最近なら通信講座のアプリがおすすめですね。 ゲームなんかよりも通信講座の方が数倍も質が高いですし、スマホからいつでもどこでも勉強できます。 おすすめは、スタディング 動画講座、テキストでの勉強に加え、復習・演習など繰り返し問題を解くことができます。 社会人経験者合格コースなら、一括で59,800円と若干高く感じますが、分割なら月々5,600円×12回です。 同僚との飲み会を1回我慢すれば受講料を確保できるので、費用的にも優しいですよね。 本気で公務員試験に合格したいなら、投資の出費は惜しんではいけません。 ここまで、教養試験や専門試験の勉強方法について書いてきましたが、社会人から公務員になるには、面接対策がかなり重要です。 わたしは教養試験は足切りギリギリでしたが、面接で巻き返すことができました。 面接の作法やあいさつの仕方を知っておくことも、もちろん重要なのですが、 やはり社会人は、新卒採用に比べ「どんな経験をしてきたのか」「その経験をどのように自治体の政策に活かしてくれるのか」を重点的にみられます。 ここからは、わたしが実際に公務員の面接試験をどのように対策したか、具体的に解説しますね。 まずは、受けたい自治体がどのような課題を抱えているのか、そして直近でどのような政策を行ってきたのか確認することが大切です。 一番簡単にこれらの情報を収集する方法は、公式サイトを見ることです。 その中でも各自治体が公表している「総合計画」や「中長期計画」を見ると、これから目指すビジョンや課題がはっきりと書かれているので、確認してみましょう。 例えば、横浜市の「中期4か年計画」なら、以下のとおり様々な分野の現状と課題が掲載されています。 これを一つ一つ見ていき、自分が気になる分野を拾いあげて、面接対策の材料とします。 その上で、自分の経験を自治体の課題にどのようにアプローチできるのか想像してみることが大切です。 情報収集を終えたら、自分の経験がどんな風に自治体の力になれるのか考えてみましょう。 例えば、以下のとおりです。 これらは、横浜市の課題に対する、自分の経験を活かした解決策の提案の一例として書いてみました。 こんな感じで、自治体の課題に対し「わたしを採用することでこんなメリットがあるよ!」と具体的に提示することが重要だと思います。 課題に対して「こんなことをしたい!」という気持ちを伝えるのも良いでしょう。 自治体の政策や課題に関して、具体的な話ができれば「よく調査している」と評価も上がります。 とはいえ、このような面接対策が苦手という人もいるでしょう。 普段から人生や経験したことの振り返りをしていないと、自分にどんな力があって、それが何の役に立つのか、気づかない場合も多いのです。 こんなときにもおすすめなのが、スタディング スタディング 教養試験対策プラス面接対策ができる一石二鳥の講座なので、面接対策が苦手な人は使ってみるといいですよ。 本記事では「社会人から公務員試験の勉強方法」のコツを解説しました。 社会人の公務員試験の勉強のポイントは以下の3点です。 このうち、3点目の工夫して「隙間時間を有効に使う」が最も重要です。 働きながら勉強時間を確保するには、工夫して隙間時間で上手く勉強する必要があります。 隙間時間を復習の時間にあて、しっかり知識を定着していきましょう。
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憲法・行政法・民法・刑法・労働法
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マクロ経済・ミクロ経済・財政学・経済政策・経済事情
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政治学・行政学・国際関係・社会政策・社会学
広く浅く勉強する
隙間時間を有効に使う
の公務員講座です。
社会人から公務員試験は面接対策こそ重要
情報収集の方法
自治体の課題解決の力になれるか考える
⇒海外青年協力隊でアフリカに赴任していた経験があり、その経験を若者に伝えられる。人材の国際化の一助になれる。
⇒防災士の資格があり、防災知識が豊富。また、消防団に所属していた経験があり、研修会など開催した経験がある。
⇒田舎の農協に勤務しており、農業知識が豊富。農家と直に話してきた経験を活かして、地産地消のアイデアをひねり出したい。の公務員講座。
の公務員講座は、教養試験を勉強できるだけではなく、キャリアカウンセラーが在籍しているので、エントリーシートや面接に関する相談にも乗ってもらえます。
まとめ|社会人から公務員試験の勉強方法